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測量士補とは?業務内容は?市場ニーズは?独学で取得可能?申込み方法、難易度などを解説!

kurupanです。

本記事では測量士や土地家屋調査士などの上位資格へのステップアップに繋がる資格、測量士補について解説します。

測量士についてはこちらの記事をどうぞ

www.dokugaku-shikaku.work

測量士補とは?測量士との違いは?

測量士補は測量において、測量士を補佐する存在です。

測量とは、ざっくりいうと、「機材を用いて地表のある地点の座標・形状・面積等を図示すること」です。

土木工事などを行うためには、その土地の測量を実施し、正確な形状・面積・座標などを把握する必要があります。

街中で三脚に取り付けた機材を覗き込んで、作業している人を見かけたことはないでしょうか。この作業も測量士・測量士補の仕事の一部になります。

測量士との違いは以下のとおりです。

  • 測量士:測量業者の行う測量に関する計画を作製し、または実施する
  • 測量士補:測量業者の作製した計画に従い測量に従事する

測量士の計画に沿って測量士補が実際に測量する、というイメージですね。測量士は測量士補の上位資格になります。

上位資格は?他の資格の免除条件になる?

測量士補試験は毎年1万人以上が受験する人気資格です。

人気の理由の1つが上位資格受験時の必要要件になっていたり、上位資格試験の科目免除の条件になっていることです。

測量士試験を受験するためには測量士補の資格が必要です。

土地家屋調査士試験の科目免除の条件になっている

土地家屋調査士試験の科目免除の条件になっている点は大きなメリットです。

測量士補資格を持っていると、土地家屋調査士試験の筆記試験の午前の部を免除されます。この土地家屋調査士試験の午前の部は難易度が高く、出回っている教材も少ないため対策が困難です。そのため、比較的難易度が低く、教材が充実している測量士補資格を取得して午前の部の免除を受ける人がほとんどです。(午前の部を受験する受験者は全体の1%程度しかいません。)

測量士補資格取得の後のステップアップを狙っている方や、土地家屋調査士を取得して独立したい方はダブル合格を目指しましょう。

土地家屋調査士についてはこちらの記事をどうぞ。

www.dokugaku-shikaku.work

資格保有者の市場ニーズはあるのか?

測量業務は測量法によって、測量士と測量士補のみができると定められています。つまり測量業務は、測量士と測量士補の独占業務です。そのため、測量業務が存在する限り(つまり建設工事などがある限り)市場ニーズが存在します。市場価値を高める資格と言えます。

また、国土地理院の調査によると、測量技術者の要員確保の状況について、

  • 「測量士・測量士補ともに確保されている」企業(団体)は40.7%
  • 「測量士・測量士補ともに不足している」企業(団体)は23.4%
  • 「測量士が不足している」企業(団体)は20.9%、
  • 「測量士補が不足している」企業(団体)は2.9%であった。

という結果が報告されています。

平成30年度 測量業における測量士・測量士補に関する実態調査報告書

測量士資格の保有者が不足していることがわかります。

市場ニーズを踏まえ、測量士補資格を取得するときは、測量士資格(または)を取得する前提で考えましょう。

業務内容は?

測量士補の業務は大きく分けて外業内業に分かれます。

外業

屋外の建設・土木工事の現場で実際に測量する作業です。

三脚に測量機器を組み付けて、土地の座標・距離・面積などを測量します。

GPS・ドローンなどの登場で外業で最新機器を取り扱うことも増えています。

内業

屋外で行う外業に対して、事務所でのデスクワークなどの作業が内業と呼ばれています。

(測量士の場合は)測量の計画を作成したり、測量図を作成したり、測量データの解析を行ったりします。

PCを用いた作業が主となります。基本的に、天候・日没時間などを踏まえて外業のスケジュールを立て、残りの時間で内業を行うことになります。

フィールドワーク・デスクワークのどちらもあるのが特徴的ですね。

どんな人におすすめ?

独立を目指したい方

測量士だけでなく、土地家屋調査士や行政書士などの資格とダブルライセンスを取得することで、一貫して業務を行えるようになり、独立を目指すことができます。そのため、将来的に独立を目指したい方におすすめです。

デスクワークだけでなく・フィールドワークもしたい方

外業・内業どちらもあることが測量士補の業務の特徴です。どちらもやりたい方におすすめです。

丁寧な仕事が好きな方

正確な測量を求められるため、丁寧に仕事ができる方も向いています。

試験内容は?

筆記試験のみです。すべて択一問題です。

試験内容試験時間

試験時期

筆記試験

(1)測量に関する法規
(2)多角測量
(3)汎地球測位システム測量
(4)水準測量
(5)地形測量
(6)写真測量
(7)地図編集
(8)応用測量

3時間

例年5月

※ 上記の各専門科目に関連して技術者として測量業務に従事する上で求められる一般知識(技術者倫理、測量の基準、基礎的数学、地理情報標準等)についても出題されます。

合格基準は?

配点と合格基準は、700点満点中450点以上で合格です。

1問あたり25点なので、全28問中18問(約6割)の正解で合格となります。

受験資格は?

受験資格はありません。どなたでも受験することができます。

ニーズの高い業務独占資格でありながら、どなたでも受験できるのは素晴らしいですね。

難易度・合格率は?独学で取得できる?

直近の合格率は以下のとおりです。

年度申込者数合格率
平成29年度1404247.3%
平成30年度1356933.6%
令和元年度1376435.8%
令和2年度1036130.3%
令和3年度1290534.8%
令和4年度1255644.1%

例年、合格率は30~50%です。

簡単ではありませんが、独学でも取得できる資格です。

ただし、試験範囲が広いため、計画的に勉強する力が必要です。

独学での取得が難しそうであれば、合格率が高く、フォロー体制が万全なアガルートなどの通信講座を利用するのもありです。

アガルートアカデミー

おすすめポイントは以下の通り

  • (土地家屋調査士とダブルライセンスを狙う方の場合)測量士補と土地家屋調査士のダブル合格カリキュラムがあり、1年で効率的にダブルライセンスを狙える。単体で2つ受講するより受講料が安くなる。
  • 受講生の合格率が90%以上(令和4年度は96.9%!)で圧倒的に合格しやすい。
  • フルカラーの読みやすい専用テキスト。
  • オンライン講義に特化したわかりやすい講義動画(フルカラーテキストを動画に表示しながらテレビのように解説)。
  • Webで講義動画を再生。PCだけでなく、スマホ・タブレットなどでどこでも学習できる。
  • 講義動画が約10分/1講義となっており、スキマ時間の学習にも最適。
  • Facebookによる質問対応(回数無制限!)あり。講師が直接回答してくれるため、ばっちり疑問を解消できる。
  • カリキュラムを組んでくれる+テキストも準備されているので、勉強だけに集中できる。

各種割引や、合格者への受講料返金制度も随時実施しています。まずは無料体験してみましょう。

過去問は?

国土地理院のHPで過去問題を解くことができます。試しに一年分解いてみましょう。

www.gsi.go.jp

どうでしたか?解けましたか?おそらく難しいでしょう。

今は解けなくても構いません。重要なことは、合格に必要な学力と現状の自分の学力の差を把握することです。言い換えれば、自分の目的地の位置と自分の現在地の距離を把握すること、と言っても良いでしょう。これを把握することで、合格するまでに埋めなければいけない差・取らなければいけないルートを把握することができます。

目的地までの道筋を把握できていない人は目的地に達することはできません。まずは自分の現在位置を知るために過去問題を解きましょう。

申し込み方法は?

まずは受験願書を入手しましょう。下記のいずれかで入手することができます。

直接受け取りに行くか、郵送による請求が可能です。(土木関係部局は郵送不可)

郵送の場合は封筒の表に「願書請求○部」と朱書きし、宛先(郵便番号・住所・氏名)を明記した返信用封筒(角形2号(A4判サイズが入る大きさ)に必ず所要の切手を貼ったもの)を同封してください。

詳細は以下のHPを確認してください。

www.gsi.go.jp

申請書を入手したら、書類を揃えて提出しましょう。提出書類は以下のとおりです。

  • 受験願書1部
  • 写真票等1部
  • 試験手数料(収入印紙)
  • 写真1枚(縦4.5cm横3.5cm、本人のみ正面向、脱帽)
  • 切手(63円)
  • 申込用封筒

ちなみに、収入印紙は郵便局(ゆうゆう窓口で可)で入手することができます。

必ず、受験案内等を確認した上で書類を提出してくださいね。

まとめ

本記事では、測量士補試験について解説しました。

簡単な資格ではありませんが、しっかり勉強すれば合格できる資格です。市場価値を高められる、上位資格に繋がる資格ですので、ぜひチャレンジしてみてください!


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