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【気胸入院体験記】2度目の気胸の入院から退院しました!

 

 

kurupanです。

 

一度治ったはずの気胸が再発しまして(治ってなかったのかも)再入院していたのですが、この度退院することができました。

 

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今回は前回の入院と違い、手術を行いました。

僕の場合、自然治癒しにくかったというのもあって、自然治癒を待たずに、手術した方が入院期間が短かったです。

同じような経験をされる方のために、日記形式で記録しておこうと思います。

口調が違いますが、ご勘弁を。 

 

 

 

 

入院初日

肺から漏れ出た空気を抜くためのドレンチューブを入れられる。

相変わらず痛い。

前回管を挿入した切開した部分が治りきっていなかったので、そこを再利用して管を挿れられる。傷の内部は治りかけていたらしく、半ば強引にぐりぐり力を入れて管を入れられる。肋骨を折られるんじゃないかという恐怖に襲われつつ、なんとか終わる。管を入れた直後に「ぷしゅー」と空気が漏れる音が聞こえてビビる。空気がほんとに漏れていたんだなあと実感。

そのあとはベッドに移動する。今度は窓際のベッドにしてもらった。ちょっとだけ開放感がある。

再び、空気の吸引機械との生活が始まってしまったことを自覚し、少し憂鬱になる。

手術が4日後(入院5日目)であることを告げられ、それまで何をしようかと考える。

 

入院2,3日目

特に動きはなし。

管が痛いので、動き回れない。

タブレットで読書をして過ごす。タブレットの便利さに感動する。

 

入院4日目(手術前日)

翌日が手術なので、いろいろな説明を受ける。

病棟の看護師、手術室の看護師、手術後に1泊するHCU(ハイケアユニット)の看護師、麻酔医、外科医などなど。手術前後の流れを確認する。

手術中は患部の左胸を手術するため、右側を下にして横向きに寝かされ、緩衝材などで体は固定されるとのこと。全身麻酔されるので、自分で動くことは何もないんですが。

受ける手術は胸腔鏡手術というやつで、左脇を3か所、2cmくらい切開して、そこからカメラ・自動縫合器・保持具を胸腔内部に突っ込んで、肺のブラ(肺に穴が開く原因となる部分)を切除、縫合するらしい。自動縫合は切除と同時にホッチキスのようなもので縫合できるアイテムとのこと。縫合しただけでは漏れる可能性があるので、生体になじむ膜と血液でできた糊をつけて補強するそうだ。

また、手術中の状態をモニターするため、いろいろな計器が体に取り付けられる。

尿道カテーテルは抜くとき痛いと聞いていたので、なるべく麻酔が聞いている間に抜いてもらうようにお願いした。

説明後、いろいろな誓約書にサインして心の準備をする。

手術後に入るHCUでは電子機器の持ち込みが禁止されるので、暇つぶし用の本を妻に持ってきてもらう。

朝10時から手術開始、今日の夜12時以降は絶食、翌朝6時以降は絶飲とのこと。絶食は問題ないけど、絶飲は結構きつそうだな、とか呑気に考える。

翌日に備えて早めに就寝。意外とぐっすり眠ることができた。

 

 

入院5日目(手術当日)

7時ぐらいに目が覚める。

朝から点滴をつけられる。このあたりから緊張しはじめる。

ドキドキしながら待っていると、9時半ぐらいに看護師さんが現れ、手術衣に着替えるように指示される。また、血栓予防用のぴちぴちタイツを履かされる。

気持ちを落ち着けるため、妻と雑談していると、9時45分にお呼びがかかり、自分の足で手術室に移動する。

手術準備室で自分の名前や手術内容を確認され、手術室に移動。ここもまだ徒歩。

手術室に移動すると緑色の術衣を着た人たち(看護師さん?)がてきぱきと動いている。周りの機械等をきょろきょろ見回していると、ベッドに寝るように促される。

されるがままに体にいろいろな計器をつけられていると、看護師さんから「緊張してます?」と訊かれたので、素直に「はい」と答える。どうやら首の周囲が紅潮していたらしい。

緊張を和らげるためか、看護師さんが

「ドラマとかと機材が同じでしょ?」

と声をかけてくれる。

「ドラマって再現度高いんだなって思ってびっくりしました」

と返すと、

「あれ、本物借りてるんですよ。だから同じなんです。」

と教えてくれる。まさかここで豆知識を得られるとは・・・

なんて思って入れると、準備が完了したらしく、

「麻酔いれますねー」との声がかかる。

厳密には麻酔導入剤だったと思うが、点滴経由で薬品が入ってくるなー。。。

 

と思っていると、次の瞬間手術が終わっていた。

体感では一瞬と聞いていたが、本当だった。

看護師さんが名前を読んでいるのが聞こえた気がするがあまり覚えていない。

そのままHCUに運ばれ、ベッドに移動した。

しばらくすると、意識がはっきりしてきて、周りの状況を確認することができた。

カーテンで仕切られている殺風景な部屋で、広さは一般病棟より広かった。時間は1時頃だった。手術は2時間程度だったらしい。あとで執刀医さんが来てくれた。左肺が2箇所穴が開いており、どちらも切除したらしい。保存容器に入った切除した肺の一部を見せてくれたが、あんまり直視する気になれなかった。

そばに妻がいて(手術に合わせ、有休をとってくれた)、「痛い?」と声をかけてくれているのだが、頷くのに精いっぱいで、あまり元気に返事をする気にはならなかった。

とにかく寒い。全身麻酔中に筋肉が弛緩していた反動なのだろうが、体がずっと震えている。震えるから傷口が痛い。寒い、痛い、寒い、痛いの繰り返し。電気毛布を掛けられているが、20分くらいこの震えが続いた。この時間が一番つらかった。

震えが止まると、気分はいくらかましになった。吐き気などは感じなかったが、やはり左脇に管を入れられたまま(術前後で入れなおされているが)なので、相変わらず痛い。というか、傷が手術前より増えているので、痛みが増している。

一番困ったのが、肩甲骨の痛み。管を突っ込んでいる部分が肩甲骨周辺の筋肉とつながっているため、肩甲骨が痛むらしいが、これが一番困った。仰向けの姿勢を取るだけで痛い。肩甲骨に圧力がかからないようにしたくなるので、変な姿勢になるが、変な姿勢をとると今度は左脇が痛い。このせいで、うまく眠ることができなかった。

がんばって寝ようとしていると、夕食が運ばれてきた。食事は摂って問題ないが、食欲がわかないので、半分ほど残した。

そのあとはまた痛みに耐えつつ寝ようとした・・・が眠れない。

いつの間にか履かされていたおむつが不快とか、ぴちぴちタイツが蒸れるとか、理由はいろいろあったが、一番の理由はお隣さんだった。

カーテンで仕切られているだけなので、会話が筒抜けなのだが、どうやら隣のベッドの患者さんは脳の病気で緊急搬送された中年の男性らしい。なるほどHCUはそういう人が運び込まれるのかと関心したが、意識ははっきりしているようで、明瞭に発声している、というか、はっきり言って声が大きくてうるさかった。ただ、病気のせいなのか、認識がはっきりしていなかった。何度も同じことを看護師さんから伝えられていたり、自分が入院していることを把握できていなかったり、会話に齟齬があったり・・・

しばらくは無視していたが、夜になっても収まるどころか悪化していた。絶対安静のはずなのだが、立ち上がろうとしては看護師さんに止められる、という流れを何度も何度も繰り返していた。ひょっとしたら、看護師さんに構ってほしくてやっていたのかもしれないが。

おかげで、深夜2~3時になっても

ウトウトする→隣の声で目が覚める→痛さで寝付きにくい

というのを繰り返していた。

何時間も隣からの声を聴いていると、人間の脳って案外もろいんだなあ、なんて別の方向の考えもよぎってしまって、なおさら眠れなくなってしまった。仕方がないので、肩甲骨の痛みに耐えつつ、ぼーっとしながら時が過ぎるのを待っていた。痛い時間は普段より長く感じる気がする。今度手術することがあれば、術後は静かな部屋がいいなと思った。

尿意に襲われたので、看護師さんに頼んで尿瓶を持ってきてもらったが、全然尿がでない。尿意があるのに出ない。約束通り、全身麻酔が効いている間に尿道カテーテルは抜いてくれていたので、痛くはないのだが、なんというか、おしっこをするのに必要な筋肉が動かない。尿道カテーテルを抜いた後、おしっこがしにくくなるというのは本当らしい。いくつかの体勢を試したが、ベッドに腰かける体勢でなんとか用を足せた。(ベッド上安静という指示のはずなので本当はダメだったのかもしれないが。)悪戦苦闘の結果、10分ほどかかってしまった。

用を足した後は自然と眠れた。隣から聞こえてきた会話によれば、午前4時くらいに本格的に眠れたのだと思う。

 

入院6日目(手術翌日)

朝食を持ってきてもらう声で目が覚めた。

食欲がないので、半分ほど残した。

朝食後、2時半ごろに元の病棟に戻ることを告げられる。

少しずつ元気が出てきて、暇を感じ始めたので嬉しかった。

この日から、歩行許可が出たらしく、トイレに行かせてもらえた。久しぶりに立って歩いた気がした。(1日くらいしか経っていないのだが。)少しふらついた気がしたが、すぐに慣れた。ただ、やはり体力が落ちていることを痛感した。3週間ほど入院生活を続けているのだから当たり前か。

相変わらず隣の人はうるさい。あまり寝ていないと思うのだが、大丈夫なのだろうか。会話を聞く限り、血圧は順調に下がっているようで、僕と同じタイミングで一般病棟に戻れるらしい。何となくほっとした。

しばらくすると昼食が来た。なぜか、白米ではなく、あんかけうどんだった。やたらと粘度が高く、食べにくいこともあってこれも半分残した。動いていないせいか、残しても空腹を感じることはなかった。

しばらく待つと、一般病棟に移動してもよいという許可が出た。

術衣から、入院着に着替えたのち、一般病棟までは距離があるので、車いすで運んでもらった。妻に暇つぶし用の本などを持ってきてもらっていたが、全然使わなかった。今回の入院で痛みがあると読書ができない体質であることを自覚した。

一般病棟に戻ると、少し安心できた。HCUよりも明るく、窓があるので開放感があるんだなと、この時に気づいた。

ベッドに戻ると、熱っぽく感じた。体温を測ると38.6度だった。後で主治医に聞いた話によると、手術の際に使った生体になじむ膜は、肺の表面でわざと軽い炎症を起こして癒着させる仕組みらしく、そのせいで熱が出たんじゃないかということだった。

氷枕を持ってきてもらい、解熱剤を飲んで横になっていた。

夕食を食べるころには熱が下がっていた。夕食は完食できた。

食後はスマホでラジオを聴きながらゆっくりしていた。熱も下がってずいぶん気が楽になった。肩甲骨の痛みにも慣れてきていた。

 

入院7日目

一般病棟に戻ってきたおかげか、ずいぶん良い睡眠をとれた気がした。

朝食も完食できた。

朝、レントゲンを撮ると、順調に肺が膨らんでいるとのこと。経過が順調なので、吸引機械を停止し、夕方になっても肺がしぼんでいなければ、そのまま吸引用のドレーンを抜管することになった。吸引機械とさよならできると思い、テンションが上がった。

昼食後、ドキドキしながらスマホをいじっていると、レントゲン室からお呼びがかかり、レントゲンを撮った。

部屋に戻り、また時間をつぶしていると、抜去に必要な機材とともに主治医がやってきて

「管抜きましょう」

と一言。

この管の抜去、実は部分麻酔すらしない。これは結構辛くて、糸で管を固定しているのだが、この糸を切るときに皮膚が引っ張られてめちゃくちゃ痛い。皮膚がちぎられるような感覚がする。

息を大きく吸って、吐いて、止めている間に看護師さんが管を抜き取り、主治医が仕込んでおいた糸で傷を塞ぐ。これがまた痛い。管を抜くときに皮膚が引っ張られるのが痛いのだと思う。

ともかく、無事管の抜去が終わり、大きな開放感が得られた。抗生剤用の点滴はまだつながっているのだけれど、ずいぶん身軽さが違う。

歩いてみると、ずいぶんアンバランスな感じがした。左脇をかばう歩き方がすっかり身についてしまったらしい。少しずつ元に戻さなければと思った。

翌日のレントゲンで問題がなければ退院らしい。急な話だなと思いつつも、想定より早く退院できそうで内心ウキウキしていた。

また管が入っていた左脇は痛むが、大きく気にする必要がなくなったので、気分良く眠りにつくことができた。

 

入院8日目

今日退院できる!と思って起きた朝、なぜか採血された。慣れたとはいえ、いい気分ではないし、やはり痛いものは痛い。採った血は何に使うのだろうか。

朝食後、レントゲン室に呼ばれ、レントゲンを撮る。吸引機械がないので、移動もスムーズだ。

最後の点滴も終わり、点滴針を抜かれた。これは全然痛くない。針がプラスチックで覆われているからだろうか。

体に繫がれていた管がすべて抜け、手ぶらで歩けるようになった。心なしか体が軽い。左脇は痛いけれど。

1時間もしないうちに看護師さんがやってきて、退院していい旨を伝えてくれた。

主治医からの説明はなし。まあ、以前の退院の時に注意点等は聞いていたので、今回は特に質問もないので良しとした。気になる点が出てきても、今後の経過観察の時に聞けばいいわけだし。

着替えを済ませ、荷物をまとめて退院した。今回は迎えは無しにした。家までは歩いて5分ほどなので、問題ないと判断したからだ。

病院の外に出ると、雨のせいか思ったより解放感はなかった。今回の入院はちょうど一週間ぐらいだし、そんなものかもしれない。

歩いているうちに自分の体力の衰えを感じた。やはり、体調はあまりよくないらしい。

家に着くと、真っ先にシャワーを浴びた。傷口には看護師さんからもらった防水テープを貼った。入院中は体に管が入ってるせいで、シャワーすら浴びられず、体をタオルで拭くだけなのだ。やはりシャワーは気持ちよかった。

シャワーを浴びた後、食事を済ませ、体調を回復させるためにひと眠りした後、書いているのがこの記事である。

 

 

と、ここまでが体験記です。

やはり、一番つらかったのは手術直後の震えでしょうか。精神的につらかったのが、HCUの寝れない夜ですかね。

とりあえず、現在は安静にしております。また再発は嫌ですからね。

実は若干肺に違和感があるのですが、これが術後の痛みなのか、気胸の軽い再発なのか、はっきりわからず、少しおびえております。肋間神経痛っぽいし、残ると嫌だな・・・。まあ、月曜日にもう一回検査してもらうし、それでわかるか。

ゆっくり体力を回復させつつ、仕事にも復帰する予定です。まずはデスクワークメインで。

入院中は元の生活に戻れるか不安でしたが、今は「なんとかなるかな」と思えています。人間って単純です。

 

つらつらと書いてきましたが、気胸で悩んでいる方の一助となれば幸いです。