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不動産鑑定士とは?受験資格、難易度、業務内容などを解説!

不動産鑑定士

kurupanです。

本記事では不動産業界では欠かせない資格、不動産鑑定士資格についてご紹介します。

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不動産鑑定士資格について

不動産鑑定士とは何か

不動産鑑定士は、不動産の経済価値を専門的に評価する専門家です。業務は、土地や建物の売買や相続、資産評価など、様々な場面で必要とされます。

不動産鑑定士の仕事内容

不動産鑑定士の主な業務は、土地や建物の評価や査定です。顧客の要望に応じ、土地の活用法に関してコンサルティングをすることもあります。

不動産鑑定士の就職先

不動産鑑定士の代表的な就職先は以下の通りです。

  • 不動産会社
  • 不動産鑑定士事務所
  • 銀行
  • 資産運用会社
  • 会計事務所
  • 資産運用系のコンサルティング会社
  • 個人事務所を開業

いずれの場合も不動産の鑑定業務を中心に、コンサルティング業務なども手掛けることになります。

宅建との違い

不動産鑑定士と宅建(宅地建物取引士)は、どちらも不動産に関する代表的な専門資格ですが、仕事内容は異なります。

不動産鑑定士は不動産の価値を評価する鑑定が主な業務です。

一方、宅建は不動産の取引時に、物件を紹介したり、契約書を作成したりするのが主な業務です。

  • 不動産鑑定士:不動産の経済価値の鑑定(鑑定評価が独占業務)
  • 宅建:売買・取引時の説明、契約書作成。(取引時の重要事項の説明が独占業務)

不動産鑑定士試験について

試験の内容

不動産鑑定士試験は、短答式試験と論文式試験の2つの試験で構成されています。

短答式試験では

  • 「不動産に関する行政法規」
  • 「不動産の鑑定評価に関する理論理論」

の2科目が出題され、

論文式試験では

  • 「民法」
  • 「経済学」
  • 「会計学」
  • 「鑑定理論」

の4科目が論文式で出題されます。

試験時間は短答式試験が120分、論文式試験が240分です。

論文式試験では、各科目について、問題に対して自分なりの考え方をまとめた論文を書く必要があります。

短答式試験の合格基準は概ね7割です(厳密には土地鑑定委員会が相当と認めた得点)

論文式試験の合格基準は概ね7割です(厳密には土地鑑定委員会が相当と認めた得点)

合格率

不動産鑑定士試験の合格率は、年によって異なりますが、約30%程度です。合格率は低いですが、しっかりと勉強すれば合格できる資格です。

年度受験者数合格者数合格率
平成28年(2016年)1,568名511名32.6%
平成29年(2017年)1,613名524名32.5%
平成30年(2018年)1,751名584名33.4%
令和元年(2019年)1,767名573名32.4%
令和2年(2020年)1,415名468名33.1%
令和3年(2021年)1,709名621名36.3%
令和4年(2022年)1,726名626名36.3%

勉強時間

勉強時間については、個人差がありますが、一般的には2000~3500時間の勉強が必要とされています。

受験者の知識のバックグラウンドによって、必要な勉強時間に開きがあります。

独学で勉強することもできますが、長期間の試験勉強になるため、難しいと感じたら、通信講座を活用するのも1つの手です。

私のおすすめ講座は資格の学校TACです。

資格の学校TAC

おすすめポイントは以下の通りです。

  • 高い合格実績(令和4年度不動産鑑定士論文式試験合格者143名のうち、65%(93名)がTAC受験生。(LECは約15%(20名)。)
  • 実際に校舎に通う通学方式か、Web経由でPCやスマホで完結させる通信方式を選べる。
  • 「短答+論文」一括合格を可能にするカリキュラムを組んでくれる。
  • 過去問との関連や、図表を意識したわかりやすいテキスト
  • 回数無制限のメール質問サービス「i-support」がある。
  • 各種答案添削サービスあり。
  • 自習室が解放されており、勉強しやすい環境が手に入る。
  • 初学者には民法・経済学・会計簿記の入門講座があるため安心

まずは資料請求してみてくださいね。

受験資格

不動産鑑定士の受験資格はありません。どなたでも受験することができます。

不動産鑑定士試験に合格すると、不動産鑑定士としての資格が得られ、不動産鑑定業務に従事することができます。

不動産鑑定士に向いている人について

必要なスキルや能力

不動産鑑定士には、不動産に関する知識以外にも求められるスキルや能力があります。

  • 数字や資料の分析能力
  • コミュニケーション能力
  • 論理的思考力

不動産に関する様々な情報や資料を分析し、適切な査定を行うための分析能力は重要です。

コミュニケーション能力は、クライアントとの折衝や説明などで必要となります。

論理的思考力は、正確な評価や判断を行うために必要なスキルです。

これらの能力に優れている人は、不動産鑑定士に向いているといえます。

不動産鑑定士試験の申込方法について

申込期間

不動産鑑定士試験の申込期間は、通常2月下旬から3月上旬にかけてです。ただし、試験によって申込期間が異なる場合があるので、公式HPで必ず確認しましょう。

www.mlit.go.jp

申込方法

不動産鑑定士試験の申込方法は、インターネットまたは郵送で行うことができます。

インターネット申込を行う場合は、専用の申込サイトから手続きを行い、クレジットカードでの支払いが必要です。

郵送申込を行う場合は、申込用紙を用意し、必要事項を記入した上で指定の郵送先に送付することになります。

申込時には、必要書類や申込料の支払いなどについても確認しておくことが重要です。

www.mlit.go.jp

不動産鑑定士の収入について

年収の平均

厚生労働省が2019年に発表した『賃金構造基本統計調査』によると、不動産鑑定士の平均月収は490,300円です。年間賞与その他特別給与額は1,662,300円を含めると、平均年収は7,545,900円になります。

賃金構造基本統計調査令和元年以前 職種DB第1表 | 統計表・グラフ表示 | 政府統計の総合窓口

業務内容や経験年数によっても異なるため、一概には言えません。また、独立して活動する場合は、年収1000万円以上の人もいます。

まとめ

本記事では不動産鑑定士についてご紹介しました。

不動産鑑定士資格は、合格率は低いものの、その分やりがいや報酬が高い仕事です。

試験は難易度が高く、受験資格や勉強時間も多く必要ですが、資格を取得することで一生モノのスキルが身につきます。

コミュニケーション能力や調査・分析能力が高く、正確であることが求められます。

収入については、平均年収は高く、さらに収入アップのためには、経験を積んだり、専門分野を増やしたりすることが大切です。

不動産業界で活躍したい人にはぜひ取得を目指してほしい資格です。

Q&A

Q1. 不動産鑑定士資格に必要な勉強時間はどのくらいですか?

A1. 不動産鑑定士試験に合格するには、平均して2000〜3500時間程度の勉強が必要とされています。ただし、個人差があるため、自己学習能力や前提知識によって異なる場合があります。

Q2. 不動産鑑定士と宅建の違いは何ですか?

A2. 不動産鑑定士は、不動産の価値を鑑定する専門家であり、詳しい法律や経済知識が求められます。一方、宅建は、不動産仲介業務に必要な法律や知識を持った資格です。

Q3. 不動産鑑定士の仕事内容はどのようなものですか?

A3. 不動産鑑定士の仕事は、不動産の価値を鑑定することです。主な仕事内容としては、不動産の物件調査や市場調査、評価報告書の作成、売買・賃貸交渉の支援などがあります。また、裁判所での証言や相続問題の解決など、幅広い分野で活躍することができます。

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